ドッグなのかドックなのか

2015.5.22

人間ドックをしました。生まれて初めて内視鏡検査もしました。
しょっぱいカルピスみたいな激マズの喉の麻酔薬を口に含んで5分待つと
舌と喉が完全にしびれて、そこに内視鏡の固いカメラが入ってくる。
何となく鼻からよりは喉からの方が行けるんじゃないかと思い喉を選んだのだけど
最初の「ここが一番むせるところ」という部位をカメラが通過する時に
固い喉がこじ開けられてそこを管が突き進んでいく感じに思いっきりむせて
よく漫画で、「ツーっ」って表現されるのと同じ涙がほほを伝いました。
車酔いとかお酒のせいとか、喉を何かが行き来することにかけては多少は心得があったはずだったのだけど、
その自信は粉々に砕かれてされるがままに管が通されるのを受け入れる。
泣きながらよだれを垂らしていると、肩の辺りを優しくたたく担当の先生がしきりにポンポンしてくれる。父性よ。
その間にどんどん私の内部を突き進む管は胃の中へ。
「ちょっとお腹が張る感じがしますよー」と、送り込まれてきた空気が胃を広げて中でカメラが動く感触がする…。
その次は腸へ移動する。時々むせてはよだれと涙を流しその度に肩をポンポンされる繰り返し。
なかなか終わりの来ない検査の時間のなかで私は永久機関になったような気分だった。管ー涙ーよだれーポンポンのシステムを積んだ容れ物だったんだ、私。
根拠のない自信を持ってた検査を受ける前の自分はもう別人みたいだ。
後に控える坂田は鼻から行くと言っていた。ちなみに鼻の方が「むせずにすむ」ことと、
「カメラを注入している最中に医師と会話ができる」ことが利点だとポスターに書いてあったけど
多分カメラが入っている間は誰とも話なんてしたくならないと思う。
この固くてとんでもなく長い管がインナートリップを終えると次は婦人科検診である。
理由は言わないけど、多分順番は逆の方がいいと思う。