耳に入る日
2012.12.15
久々に昼に大阪に行く、南堀江。展示の話。
来年はなるべく多く写真を展示する機会を作れたらと思っている。
なるべく何度も部屋の外に持ち出したら、写真だって鍛えられたり育てられたりするんじゃないかと思っている。
まるでツアーをするバンドの曲たちみたいに、その場所それぞれの環境で
まじまじと見られたり、さらっと通り過ぎられたり、
写真とは全く関係のない話題が飛び交ったりするなかで、体力をつけることができるんじゃないかと思う。
帰りの京阪は、久しぶりにオレンジ色の2階建てタイプの車両に乗った。
途中、乗り込んできた子供が「上がいーいー」と両親に甘える声が聞こえ、
数秒後には「下がいーいー」と言っていた。2階建てを堪能している。
結局どちらに乗ったのかを見損じる。
ここ数日風邪をひいているので
両隣の人に申し訳ないくらいにこれでもかと眠って熱を放出する、車内に置き去りにしてくる。
次にあの席に座った人はさぞや熱かっただろうな。
いまは2台のノートパソコンの前にいて、右と左のモニターの光で右目と左目を疲労さている。
最近読んでいる「図解雑学 こんなに面白い民俗学」という本が、本のタイトル通りこんなにもかと面白い。 興味をひかれることが山ほど書かれていて、
文体がライトなのであらゆるタイミングで読み進めている、時々ノートにメモもする。
”インターチェンジとラブホテル”という項目があって、
その内容がとても面白い、その上すとんと腑に落ちる。
”人間と動物の結婚”、”お正月にはなぜ餅を食べるのか”、”祭りはどんなときに行われるのか”などなど、 頭の中をくすぐったくさせる項目がずらり。
速読ができたらと思うけど、本を読む楽しみとはページを繰った先に何が待っているのかの
じれったさにもあって、ただ単に内容を頭に入れることだけが目的じゃない。
そもそも読み終えるのに時間や日数がかかる事自体がいい。魅力的。
途中まで読んで、読み干せていない本もまあまあ沢山あるけれど、
その保留が本棚のなかで出番を待っていることには
そこはかとない罪悪感とちょっとした希望も感じる。
時々湯船に落として、何倍にも膨れ上がった姿と付き合い続けることも大好きだ。
外に持ち歩くのは少し恥ずかしいけれども。